ポッドキャスト遊戯/第001回 Webユーザーの目線、気にしてる?
日々トレンドが目まぐるしく変化するWebの世界。
ポッドキャストも、当然ながら、そんなWeb文化のひとつです。
ポッドキャストという文化が大々的に広まった2005年、当時podcast機能をはじめて備えたiTunes 4.9を経由して、私はとある女性二人のオーディオpodcast・ブログをWeb上で発見しました。
そのブログはものすごくシンプルなデザインで情報も少なく、だけどどこかキャッチーな印象で、エントリごとに少しの文章と、画像と、音声を再生するFLASHプレイヤーが置かれていました。
当時、Web上に氾濫する一般的なブログの乱雑なデザインや文章や情報量にうんざりしていた私は、そのシンプルでキャッチーなポッドキャスト・ブログを、とても新鮮に感じました。
ラジオ局の公式ブログのようでもなく、かといって、普通のテキストブログでもなく。
そして、凝りに凝ったオタク的要素の高い個人サイトというわけでもなく。
新鮮な驚きはすぐに興味に変わり、私はその番組を大変気に入りました。
そしてその後、自分でもポッドキャスト配信をはじめるようになったのです。
今にして考えてみれば、その番組のデザインこそが、私にとっての「ポッドキャストという新文化」のひとつだったのです。
Web上には、ポッドキャストという文化を知らないユーザー達がたくさんいます。
そんな人達が訪れるということを視野において、ポッドキャスト・ブログをデザインするということは、非常に重要なことだといえます。
それがもし、
猥雑な情報が氾濫する、既存のラジオ放送局のような雰囲気のデザインだったら?
「分からない人は帰っていいよ」とでもいいたげな、一見さんをまるで無視した、いかにも身内だけで楽しんでいる、オタク的要素を全面に押し出したデザインだったら?
また、キャッチーさやポップさといったものに無縁で、冗長な説明文ばっかりが目につく、面白みの欠けるデザインだったら?
オーディオpodcast・ブログには、「音を聞かせなければならない」という使命があります。
これは、基本的に“目で楽しむ”文化であるWebの世界において、とても難しいことです。
訪問者、つまり一般的なWebユーザーに対し、まずは、音声ファイルへのリンクまたはそれを再生するFLASHプレイヤーのボタンを押してもらわないことには、どうしようもありません。
耳で楽しんでもらうために、まずは目で楽しんでもらう。
そういったことを考慮に入れてオーディオpodcast・ブログをデザインしてみるのも、また一興ではないでしょうか?
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