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2008年10月14日

ポッドキャスト遊戯/第003回 あなたは、何者?

podcast番組配信には様々な醍醐味がありますが、その一つに、自分自身を最大限にアピールできるということがあります。
自分の声で、または動画で、自由に作品やおしゃべりを提供できるのがその魅力です。

そして、その際に非常に重要といえるのが、自己紹介の仕方と、その内容です。

例えばあなたが、既存メディアで新しく始まるラジオ番組に興味をもったとします。
その番組のパーソナリティは、あなたの知らない、聞いたこともない人です。

さて、そのパーソナリティがどんな自己紹介をして、どんな内容を喋っていれば、あなたはその番組に惹かれてゆくでしょうか?

社会一般における自己紹介は、定番のひな形が既に決まっています。
年齢、出身地、学校または勤務先、そこでの肩書き、そして一般的な趣味の紹介。
ご家族のいらっしゃる方なら、その家族構成などを語ってもよいでしょう。

ですが、せっかく自己表現の幅が広がるポッドキャストの世界。
一般社会と同じような定番の自己紹介をするだけでは、寂しい感じもします。

インターネットの世界では、様々な分野に興味をもつ人々がひしめいています。
例えば、社会一般的には話の通じにくいマニアックな分野であっても、誰かが興味をもってくれる可能性があるのです。

もしかしたら、年齢や出身地を言うまえに、あなたが普段は初対面の相手には言わないような趣味・事柄について語り、それを自己紹介とすることで、受信者の方々が興味を持ってくれるかもしれないのです。

多くの受信者の方々は、一般的な自己紹介には聞き飽きています。
番組に興味をもってもらうためにも、「ちょっと変わった自己紹介」のほうが、インパクトがあって良いと思うのです。

マニアックなガジェットについて、いきなり喋り始めるのもよいでしょう。
普段は人に言えないような独自の価値観を、いきなり語るのもよいでしょう。
お笑い好きの方なら、ちょっとしたギャグから会話を始めるのもよいでしょう。
さらに、
普段から変身願望がある方なら、普段の自分とは全く違うキャラクターで喋るのも面白いと思います。

ポッドキャストの世界では、襟を正して自己紹介する必要なんてありません。
自由な発想をもって、ご自身を紹介してみるのも一興ではないでしょうか。

2008年08月18日

ポッドキャスト遊戯/第002回 おしゃべりが上手くないと配信できない?

これからオーディオpodcast番組を配信しようとしている方、また、すでに配信をされている方からよくいただく悩みのうちの一つに、「うまく喋ることができない」というのがあります。

「自分はおしゃべりが上手くないから、ポッドキャスト配信なんてできない」。

そう思い込んで、配信を踏みとどまっている方も多いようです。

ですが、本当にそうなのでしょうか?
私はこの思い込みを、とても不思議に感じます。

ポッドキャストの世界は、実に自由な表現空間だと考えます。
オーディオpodcastであれば、当然「音声のみ」という条件が生じますが、だからといって、MC(ラジオDJ)の軽快なおしゃべりや、誰もが癒される綺麗な音楽を流さなければいけないということではありません。

また、リアルタイムなどで放送されるネットラジオの世界のように、おしゃべり一本のみで、聞いている人を虜にする…というような技も、ポッドキャストの世界では、必ずしも必要とされるわけではありません。

事実、私もいくつかのpodcastを配信していますが、上手くおしゃべりできた試しなど一度もないのです。(苦笑)

ポッドキャストには、既存の文化には存在しない、ポッドキャストなりの特徴があるのです。

一つは、
その名の通りiPod等で「持ち歩くことを前提とした情報」である、という点。
そして二つ目は、
その情報は、「音や動画による総合コンテンツ」である、という点。

例えばオーディオpodcastを、単なるおしゃべりをそのままファイルにしたものだけではなく、音の総合コンテンツとして考えたとき、実に幅広い表現ができるフィールドだと考えることができるでしょう。

音声や効果音・音楽などは、あくまでその総合コンテンツのためのいちサンプルに過ぎません。
録音の段階でうまくおしゃべりが出来なかったとしても、後の編集作業等によって立派なコンテンツとして完成させることができれば、オーディオpodcastは成立するのです。

ストリーミング形式で展開されるAMラジオやFMラジオのように、またはネットラジオのように、放送時間が決まっているわけではありません。
「喋らなければいけないこと」などのルールも存在しません。
目まぐるしく変わる状況を臨機応援に察知し、上手くおしゃべりする能力など必要ありません
(もちろん、その能力をポッドキャスト配信として活かすことはできますが)。

あくまでオンデマンドの形式で、自由に、ゆっくりと、コンテンツを創造できる。
それがポッドキャストの世界だと、私は考えています。

2008年08月14日

ポッドキャスト遊戯/第001回 Webユーザーの目線、気にしてる?

日々トレンドが目まぐるしく変化するWebの世界。
ポッドキャストも、当然ながら、そんなWeb文化のひとつです。

ポッドキャストという文化が大々的に広まった2005年、当時podcast機能をはじめて備えたiTunes 4.9を経由して、私はとある女性二人のオーディオpodcast・ブログをWeb上で発見しました。

そのブログはものすごくシンプルなデザインで情報も少なく、だけどどこかキャッチーな印象で、エントリごとに少しの文章と、画像と、音声を再生するFLASHプレイヤーが置かれていました。
当時、Web上に氾濫する一般的なブログの乱雑なデザインや文章や情報量にうんざりしていた私は、そのシンプルでキャッチーなポッドキャスト・ブログを、とても新鮮に感じました。

ラジオ局の公式ブログのようでもなく、かといって、普通のテキストブログでもなく。
そして、凝りに凝ったオタク的要素の高い個人サイトというわけでもなく。

新鮮な驚きはすぐに興味に変わり、私はその番組を大変気に入りました。
そしてその後、自分でもポッドキャスト配信をはじめるようになったのです。

今にして考えてみれば、その番組のデザインこそが、私にとっての「ポッドキャストという新文化」のひとつだったのです。

Web上には、ポッドキャストという文化を知らないユーザー達がたくさんいます。
そんな人達が訪れるということを視野において、ポッドキャスト・ブログをデザインするということは、非常に重要なことだといえます。

それがもし、
猥雑な情報が氾濫する、既存のラジオ放送局のような雰囲気のデザインだったら?
「分からない人は帰っていいよ」とでもいいたげな、一見さんをまるで無視した、いかにも身内だけで楽しんでいる、オタク的要素を全面に押し出したデザインだったら?
また、キャッチーさやポップさといったものに無縁で、冗長な説明文ばっかりが目につく、面白みの欠けるデザインだったら?

オーディオpodcast・ブログには、「音を聞かせなければならない」という使命があります。
これは、基本的に“目で楽しむ”文化であるWebの世界において、とても難しいことです。

訪問者、つまり一般的なWebユーザーに対し、まずは、音声ファイルへのリンクまたはそれを再生するFLASHプレイヤーのボタンを押してもらわないことには、どうしようもありません。

耳で楽しんでもらうために、まずは目で楽しんでもらう。
そういったことを考慮に入れてオーディオpodcast・ブログをデザインしてみるのも、また一興ではないでしょうか?

2008年08月11日

ポッドキャスト遊戯/第000回 はじめまして

はじめまして!

告知 - 当ブログにてコラム欄を開設します」のエントリでご紹介いただきました通り、今回より、「ポッドキャスト遊戯」というコラムをこのサイト内でエントリーさせていただきます、南部イチヒコと申します。

普段は、ケロログにて「神戸★中年ステーション」、キャスピィにて「珈琲ジュース!」というオーディオpodcast番組、そして、ココログより「おかんニュース」というビデオpodcast番組を配信させていただいております。

主に番組を配信する立場から、ポッドキャストの世界について、様々な考察をしていきたいと思っています。

ちなみに、私の配信する番組は全て「お笑い/コメディ」というジャンルに属しています。
そのため、見解としては偏った方向になるかも知れません。
ですが、出来るだけ、ポッドキャストを愛する全ての皆様に読んでいただけるような内容を心がけたいと思っています。

不束者ですが、どうぞ宜しくお願い申し上げます。



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